JALのYouTubeに何があった?異例ヒットの背景

1.芸能ニュース

JALのYouTubeチャンネル「JAL、サブチャンネルはじめました。」が、企業チャンネルとしては異例の人気を集めています。

登録者数は44万人を超え、パイロットや客室乗務員、グランドスタッフ、整備士など、JALで働く人たちの日常や仕事の裏側をゆるく見せる動画が話題になっています。

企業公式のYouTubeというと、CMやサービス紹介が中心になりがちです。しかし、JALのサブチャンネルは、宣伝色を前面に出すのではなく、社員の人柄や航空会社のリアルな現場を見せることで、幅広い視聴者を引きつけています。

今回は、JALのYouTubeに何があったのか、なぜサブチャンネルがここまで人気になったのか、企業SNS担当者やYouTube運営者にも参考になりそうなポイントを整理します。

JAL、サブチャンネルはじめました。
皆さまとJALがもっと近くなる、日本航空サブチャンネルです♪メインチャンネルとは違ったゆるい雰囲気で、JAL社員の素顔やお役立ち情報を発信します。ぜひチャンネル登録お願いします!おたよりはコチラ👇〒140-8637東京都品川区東品川2-4-...

JALのYouTubeに何があった?

JALのYouTubeチャンネル「JAL、サブチャンネルはじめました。」が、登録者44万人を超える人気チャンネルとして注目されています。

このチャンネルは、日本航空の公式メインチャンネルとは別に作られた“サブチャンネル”です。名前の通り、メインの公式チャンネルよりも少しくだけた雰囲気で、JALで働く社員の姿や、航空会社の裏側を紹介しています。

話題になっている理由を整理すると、次のようになります。

項目内容
チャンネル名JAL、サブチャンネルはじめました。
運営日本航空
登録者数44万人超
開設時期2023年春ごろ
主な出演者パイロット、客室乗務員、グランドスタッフ、整備士など
主な内容社員密着、空港・機内の裏側、航空業界の仕事紹介、ゆるい企画
注目点企業チャンネルらしくない親しみやすさ

企業チャンネルとしては、商品の宣伝やサービス紹介だけに寄りすぎず、「人」を前に出している点が特徴です。

航空会社としての安心感や専門性はありつつ、動画の雰囲気はかなり親しみやすく、視聴者が“中の人”を応援したくなる作りになっています。

チャンネル名は「JAL、サブチャンネルはじめました。」

話題の中心になっているのは、「JAL、サブチャンネルはじめました。」というYouTubeチャンネルです。

JALには、もともと「JAL 日本航空【公式】」というメインチャンネルがあります。こちらは企業公式らしく、サービス紹介やキャンペーン、ブランドムービーなどが中心です。

一方、サブチャンネルは、YouTubeらしい企画や社員の素顔を見せる動画が中心になっています。

あえて「サブチャンネル」と名付けた理由

「JAL、サブチャンネルはじめました。」という名前には、メインチャンネルとは違う自由度の高い発信をする意図があるとされています。

企業公式のメインチャンネルに、急にゆるい企画動画を並べると、チャンネル全体の雰囲気が分かりづらくなる可能性があります。

そこで、あえて別チャンネルにすることで、YouTube向けの企画を自由に展開しやすくしたと見られます。

チャンネル名に「サブチャンネル」と入っていることで、視聴者側も「これは少しカジュアルなJALなんだ」と受け取りやすくなっています。

「あえて社員に知らせなかった」 JALサブチャンネル 登録者44万人超の秘密を“言い出しっぺ”担当者に聞く(AERA DIGITAL) - Yahoo!ニュース
企業のYouTubeチャンネルが乱立するなか、「JAL、サブチャンネルはじめました。」が異例のヒットを見せている。現在の登録者は44万人超。なぜ視聴者の心をつかめたのか。AERAの動画番組「ヒット

なぜ人気?異例ヒットの理由

JALサブチャンネルが人気になった理由は、一つだけではありません。

大きく見ると、次のような要素が重なっています。

  • 企業色を出しすぎない動画づくり
  • 社員の自然な人柄が見える構成
  • 航空業界の裏側を知れる面白さ
  • YouTubeのおすすめ表示を意識した運営
  • 金曜19時公開など、視聴習慣を作る工夫
  • 外部ディレクターによる視聴者目線
  • コメントやファン化を重視する姿勢

特に大きいのは、単なる企業PRではなく、視聴者が「見たい」と思える形に変えている点です。

「航空会社が伝えたいこと」をそのまま説明するのではなく、「視聴者が気になること」「ちょっと覗いてみたい裏側」として見せているため、動画として楽しみやすくなっています。

宣伝ではなく“人を見せる”チャンネル

JALサブチャンネルの動画では、パイロットや客室乗務員、グランドスタッフ、整備士など、実際に働く社員が多く登場します。

もちろん業務内容の紹介もありますが、堅い説明だけではありません。会話のテンポやちょっとした反応、社員同士の空気感が見えるため、視聴者はJALという企業そのものよりも、そこで働く人たちに親しみを感じやすくなります。

企業チャンネルでありながら、人物ドキュメンタリーや職業密着動画のように見られる点が、人気の理由のひとつです。

人気動画はどんな内容?

JALサブチャンネルでは、航空会社ならではのテーマをYouTube向けに見せる動画が人気です。

たとえば、パイロットの1日に密着する動画、客室乗務員の仕事を紹介する動画、グランドスタッフの業務を追う動画、機内設備をわかりやすく紹介する動画などがあります。

航空ファンにとっては専門的な裏側が見られる面白さがあり、普段あまり飛行機に乗らない人にとっても「こんな仕事があるんだ」と楽しめる内容になっています。

パイロット密着動画が人気

特に人気が高いのが、パイロットに密着する企画です。

出勤からフライト前の準備、機内での確認、フライト後の様子など、普段なかなか見ることができない航空会社の仕事が紹介されています。

パイロットという職業には、専門性や緊張感があります。一方で、動画では出演者の自然なやりとりも見えるため、遠い存在だった職業が少し身近に感じられる構成になっています。

機内トイレや空港の裏側も話題に

JALサブチャンネルでは、機内トイレや空港設備など、普段は深く考えないテーマも動画化されています。

一見すると地味なテーマでも、「航空会社の中の人が説明する」と興味深い内容になります。飛行機に乗る人が気になっていたことや、知らなかった機能を知れるため、実用的な面白さもあります。

こうした企画は、航空ファンだけでなく、旅行好きや家族連れ、出張で飛行機を使う人にも届きやすい内容です。

企業チャンネルっぽくないのが強み

JALサブチャンネルの強みは、いわゆる企業公式チャンネルの硬さが少ないことです。

企業チャンネルは、どうしても「商品を知ってほしい」「サービスを使ってほしい」という発信になりがちです。しかし、視聴者がYouTubeで見たいのは、必ずしも企業の言いたいことそのものではありません。

JALサブチャンネルは、企業の伝えたい情報を、視聴者が楽しめる企画に変換している点が特徴です。

外部ディレクターの視点もポイント

JALサブチャンネルでは、外部ディレクターの視点も重要な役割を持っているとされています。

社内の人だけで動画を作ると、どうしても企業側が見せたい内容に寄りやすくなります。一方、外部ディレクターが入ることで、視聴者が本当に気になることを質問したり、少し素朴な疑問を投げかけたりしやすくなります。

動画内で「JALさん」と呼びかけるような距離感も、企業色をやわらげる効果につながっています。

視聴者が自分の代わりに質問してもらっているように感じられるため、動画に入り込みやすくなっているのかもしれません。

YouTubeのアルゴリズムも意識

JALサブチャンネルは、単に面白い動画を出しているだけではなく、YouTubeの仕組みも意識して運営されているようです。

公式チャンネルにさまざまなジャンルの動画を混在させると、チャンネルの方向性が分かりづらくなる可能性があります。そこで、YouTube向けの動画をサブチャンネルとして分けることで、おすすめ表示に乗りやすいチャンネル設計を目指したと見られます。

毎週金曜19時の公開で習慣化

JALサブチャンネルでは、動画公開のタイミングも工夫されています。

立ち上げ当初から毎週金曜19時に公開する形を続けているとされ、視聴者の間でも「金曜19時に新作が出る」という習慣ができています。

YouTubeでは、公開直後の反応も大切です。待っている視聴者が多いほど、公開直後に再生やコメントが集まりやすくなります。

その積み重ねが、チャンネル全体の成長につながっている可能性があります。

「あえて社員に知らせなかった」理由

今回の話題で注目されたのが、「あえて社員に知らせなかった」という運営方法です。

普通に考えると、企業チャンネルの動画を公開したら、社内に広く知らせて再生回数を増やしたくなりそうです。

しかし、JALサブチャンネルでは、動画公開時に社内へ一斉案内をするような動きはあえてしていないとされています。

ターゲットに届くことを重視

その理由は、チャンネルのターゲットと社員の属性が必ずしも一致しないからです。

社員が一斉に動画を見ると、初速の再生回数は伸びるかもしれません。しかし、YouTubeのおすすめ表示では、誰が見ているか、どんな人に反応されているかも重要になります。

チャンネルが本当に届けたいのは、JALにまだ詳しくない人、飛行機にあまり興味がなかった人、これから旅行や就職でJALを知る可能性がある人たちです。

そのため、社内再生で数字を伸ばすよりも、狙った視聴者に自然に届くことを重視していると見られます。

44万人超えはなぜすごい?

JALサブチャンネルの登録者数44万人超えは、企業チャンネルとしてかなり大きな数字です。

もちろん、芸能人や人気YouTuberのチャンネルと単純に比べるものではありません。ただ、企業の公式系チャンネルで、宣伝ではなくコンテンツとして継続的に見られ、ファンを増やしている点が注目されています。

メインチャンネルを超える勢い

JALには公式のメインチャンネルもありますが、サブチャンネルはその枠を超えて、YouTubeユーザー向けのコンテンツとして広がっています。

メインチャンネルは企業の公式情報を届ける場として重要です。一方で、サブチャンネルはJALをまだよく知らない人に対して、親しみを持ってもらう入口になっています。

つまり、メインチャンネルとサブチャンネルは役割が違います。

JALサブチャンネルが伸びた背景には、この役割分担がうまく機能していることもありそうです。

King Gnu出演でも話題に

JALサブチャンネルは、社員出演の動画だけでなく、アーティストとのコラボでも話題になりました。

King Gnuの勢喜遊さん、新井和輝さんが出演したCA体験企画は、音楽ファンにも広がりやすい内容でした。

企業チャンネルでありながら、人気アーティストとの自然なコラボを成立させている点も、サブチャンネルらしい柔軟さといえます。

航空ファン以外にも届いた

King Gnuメンバーの出演によって、普段はJALサブチャンネルを見ていなかった音楽ファンにも動画が届きました。

航空会社の裏側を知れる面白さに加え、アーティストが実際にCA体験をするという企画性があり、企業PRというよりエンタメ動画として見やすい内容になっています。

こうしたコラボは、チャンネルの新規視聴者を増やすきっかけにもなります。

ただ、JALサブチャンネルの本質は、有名人を呼ぶことだけではありません。普段から社員の魅力や現場の面白さを見せてきた土台があるからこそ、外部ゲストが入ってもチャンネルらしさが崩れにくいのだと考えられます。

企業SNS担当者が参考にしたいポイント

JALサブチャンネルの運営は、企業SNS担当者にとって参考になる部分が多くあります。

特に参考になりそうなのは、次のポイントです。

  • メイン公式チャンネルと役割を分ける
  • 視聴者が見たい企画に変換する
  • 社員を“広告塔”ではなく“人”として見せる
  • 投稿時間を固定して習慣化する
  • コメントやファン化を重視する
  • 外部視点を入れて企業目線に偏りすぎない
  • 再生回数だけを目的にしない

企業チャンネルで失敗しやすいのは、企業側が言いたいことをそのまま動画にしてしまうことです。

JALサブチャンネルは、伝えたいことを視聴者が見たい形に変えているため、企業発信でありながらエンタメとして成立しています。

再生回数だけを追わない姿勢

JALサブチャンネルの運営では、再生回数だけを最重要視しているわけではないとされています。

コメントの内容、ブランドイメージの変化、登録者数や再生回数の伸びなど、複数の観点から効果を見ているようです。

企業SNSでは、短期的な数字だけでは見えない効果もあります。たとえば、「JALに乗りたくなった」「JALカードを作った」「航空業界に興味を持った」といったコメントは、視聴者の気持ちや行動に変化が起きているサインになります。

こうした“ファン化”を重視していることも、JALサブチャンネルの強さにつながっていると考えられます。

なぜJALは“あえてサブチャンネル”を選んだのか?再生回数100万回超えを連発させるYouTube戦略とは? | 広報・宣伝担当者のためのPRマガジン

出演社員の人気もチャンネルを支えている

JALサブチャンネルでは、出演する社員の人柄も人気の大きな理由です。

パイロット、客室乗務員、グランドスタッフ、整備士など、普段は制服姿や業務中の一面しか見えにくい人たちが、動画の中では自然な会話やリアクションを見せています。

視聴者は、JALという会社だけでなく、出演者個人にも親しみを持つようになります。

“中の人”への愛着が生まれる

企業アカウントがファンを増やすには、情報だけでなく、愛着が生まれることも重要です。

JALサブチャンネルでは、出演社員のキャラクターが少しずつ見えてくるため、視聴者が「この人が出る動画をまた見たい」と感じやすくなります。

ただし、出演社員はあくまでJALの業務に関わる立場であり、動画で見えているのは公に出ている範囲の姿です。個人の私生活や詳しい個人情報に踏み込む話ではありません。

航空ファン以外にも刺さった理由

JALサブチャンネルは、航空ファンだけに向けたチャンネルではありません。

飛行機に詳しくない人でも、職業密着、裏側紹介、旅行の豆知識、社員同士のやりとりとして楽しめる内容になっています。

そのため、視聴者層が広がりやすくなっています。

“知らない世界をのぞく”面白さ

航空会社の仕事は、多くの人にとって身近でありながら、実際の裏側はあまり知られていません。

空港でチェックインをする、飛行機に乗る、機内サービスを受けるという体験はあっても、その裏でどのような準備や確認が行われているのかを知る機会は少ないものです。

JALサブチャンネルは、その“知らない世界”をわかりやすく見せています。

しかも、説明が堅すぎず、出演者の自然な雰囲気もあるため、専門知識がなくても楽しみやすいのです。

今後のJALサブチャンネルはどうなる?

JALサブチャンネルは、今後も企業YouTubeの成功例として注目されそうです。

登録者数が増えたことで、期待も大きくなっています。今後は、これまでの社員密着や裏側紹介に加え、他業種とのコラボ、旅行企画、航空業界の仕事紹介、ライブ配信など、さらに幅広い展開も考えられます。

継続できるかが大きなポイント

YouTubeチャンネルは、一時的に話題になることよりも、継続して見られることが大切です。

JALサブチャンネルの場合、すでに金曜19時の公開習慣や、出演社員へのファン化が生まれています。今後も視聴者が見たい企画を続けながら、JALらしさをどう保つかがポイントになりそうです。

企業チャンネルとしての信頼感と、YouTubeらしい親しみやすさ。その両方をどう両立していくのかに注目です。

JAL公式X

まとめ

JALのYouTubeチャンネル「JAL、サブチャンネルはじめました。」は、登録者44万人を超える人気チャンネルとして注目されています。

異例のヒットの背景には、メインチャンネルとは別にサブチャンネルを作ったこと、YouTube向けの企画に振り切ったこと、社員の自然な人柄を見せたこと、外部ディレクターの視点を取り入れたことなど、複数の工夫があります。

特に大きいのは、企業の言いたいことをそのまま発信するのではなく、視聴者が「見たい」と思える企画に変えている点です。

パイロット密着、機内設備の紹介、空港の裏側、アーティストとのコラボなど、航空ファン以外にも届きやすい内容がそろっているため、幅広い層に見られるチャンネルになっています。

企業YouTubeは、ただ動画を出せば伸びるわけではありません。JALサブチャンネルのヒットは、企業らしさを保ちながらも、視聴者目線で楽しめるコンテンツを続けることの大切さを示しているといえそうです。

タイトルとURLをコピーしました